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2020.2.28お知らせ

「Facteye」が V3.0.0 にバージョンアップ サイバー攻撃へのセキュリティ対策を実現し、工場の重要な制御システムの遅延・停止を防ぎます

シーイーシーは、設備の稼働監視・実績管理システム『Facteye®』に新機能を追加した最新バージョン(Ver.3.0.0)の提供を、本日より開始しました。

今回のバージョンアップでは、セキュリティ情報の表示やFANUC CNCプログラムの改ざん検知機能を追加しています。

セキュリティ強化した背景

製造現場はネットワークから切り離された環境だからという安全神話

先日、『ある海外工場で、スタンドアロンPCにUSBメモリを挿入したところ、混入していたウイルスによって大規模な障害が引き起こされた』というニュースがありました。同様の事例は増加の一途であり、今や工場のセキュリティ確保は『待ったなし』の状態になりつつあります。
しかし、セキュリティの意識は、職種や人種を越えて平準化することが困難です。確実にセキュリティを確保するためには、システムによる対策が必要です。

プログラム盗難防止機能ではなく、なぜプログラムの改ざん検知なのか?

以下は、あるお客様の製造現場リーダーから伺ったお話です。

「プログラムが盗まれることは全く怖くない。なぜなら、ウチの設備、ウチの作業者でなければ、同じプログラムがあっても同じ製品は絶対に作れないから。」
「それよりも怖いのは現場が知らないうちに加工プログラムを改ざん/改変されること。気づかないうちに不良品を自動量産してしまう可能性があり、それだけは避けたい。」

シーイーシーは、このようなお客様の声を反映し、プログラムの改ざん検知こそ、工場現場に必要な機能だと考えています。

製造現場を知らない情報システム部門、内部統制を知らない現場責任者

数年前、IoT機器を狙ったウイルスが流行し、様々なWebサービスに対してDoS攻撃をしたのは記憶に新しいところです。
一方、工場では、IoT機器の増加でネットワークとの接点が日々増えているほか、無線LANや5Gの活用推進など、ネットワーク環境も加速的に変化しつつあります。

このような状況のもと、工場の安全性や信頼性には、さらなる強化が求められます。しかし、工場のセキュリティ確保には、情報システム(IT)の知識、製造現場(OT)の知識、両方が求められ、情報システム部門と製造部門のどちらも、とまどうことが多いようです。

シーイーシーは、長年、ICT技術で生産現場の課題解決を行ってきました。その経験を活かし、今回リリースした「Facteye ver.3.0.0」は、『セキュリティ対策を強化』した設備の稼働監視・実績管理システムとなっています。

バージョンアップ内容

セキュリティオプションのリリース

セキュリティ製品「ICS Defender」およびセキュリティオプションのご購入により以下をご提供します。
・セキュリティ情報の表示
・FANUC CNCプログラムの改ざん検知

セキュリティ情報の表示

Facteyeの全体監視画面、設備一覧画面などでリアルタイムに各設備のセキュリティ情報を監視することができます。また、検出したセキュリティ脅威の詳細情報を確認し、通信を遮断することが可能です。

Facteye全体監視画面

画面例:Facteye全体監視画面

       

監視機器詳細画面

画面例:監視機器詳細画面

  

収集したセキュリティ情報は、セキュリティアラーム履歴確認画面にて履歴データとして確認することが可能です。

セキュリティアラーム履歴確認画面

画面例:セキュリティアラーム履歴確認画面

  

FANUC CNCプログラムの改ざん検知

FANUC CNCについて、加工 プログラムの改ざん検知を行うことができます。加工プログラムの更新日時、サイズを収集し、編集可能期間 (ポリシー)外に編集、追加、削除がされた加工プログラムを検知し、 Facteye上にアラーム情報として表示します。

制御機器詳細画面

画面例:制御機器詳細確認画面

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