製造・物流現場での人や機器の動きを
PC上に3D再現
工場や倉庫業務の効率化を支援
3D動線分析システム
RaFLOW
お客様の課題
- 製造・物流現場で作業する人やフォークリフト、AGVなど搬送機器の動線や位置情報を把握し、現場動線の改善につなげたい
- レイアウト改善で、移動距離や作業時間を短縮できないか検討したい
- 動線交差が多くなっている箇所を見つけ、レイアウト変更をして接触事故の可能性を下げたい
- 熟練作業員と新人作業員の導線を比較。熟練作業者の動きを見える化することで教育資料としたい
その課題、 RaFLOWが解決します
RaFLOWとは
RaFLOW(※)は、さまざまな位置測位センサー(UWB、Wi-Fi、PDRなど)に対応した、
3D動線分析システムです。
(※)特許取得済み:特許第4408054号
製造・物流現場で作業する人やフォークリフト、AGVなど搬送機器の動線・作業ログを使って実際の動きをPC上に3Dで再現し、工場や倉庫業務の効率化を支援します。
作業者や搬送機器ごとに動線・移動距離・エリア別の滞在率を数値化するなど、移動体の状況を一斉に計測。
従来の定点カメラ計測や後追い型連続観察などでは計測できない下記のような「現場の問題点」を見える化します。
- 移動体の動線交差と特定個所への集中的なアクセス
- 特定個所・特定時間帯の滞在作業員数
- 移動体の実際の歩行距離… など
-
(プラレール上に設置したタグの位置をUbisenseが計測し、RaFLOW画面(後部モニター内)に表示しています)
導入効果
現状の動きをチェックして現場の改善へ
工場や倉庫内での作業員やフォークリフトの動きや位置情報を把握(CHECK)することが問題点の抽出につながり、現場動線などの改善サイクルを生み出します。
機能
機能 1 位置情報分析で見える問題点
これまで感覚的にしか分からなかった工場や倉庫内の動線やレイアウトの問題点。移動する人や搬送機器などの動きを個々に計測することで、さまざまな角度から分析可能です。定量的かつ視覚化された計測結果から、改善のヒントがきっと見つかります。
1. 搬送機器/作業員の滞在状況
エリア別滞在率グラフ
作業者別/エリア別の滞在率を表示します。白い部分は「エリア外」または「検知範囲外」です。
エリア別タイムスタンプグラフ
作業者別/エリア別に時間軸に沿って塗り分けます。白い時間帯は「エリア外」または「検知範囲外」です。
グラフから見える問題点の一例
- 特定のエリア上に長時間滞在している(フォークリフトなど)
フォークリフトや搬送用ロボットの「作業時間短縮」「台数削減」、作業員の「ピッキング効率向上」「適正配置」など、見落とされがちな改善点の早期発見や業務改善分析に役立ちます。 - 複数エリア上に滞在している(作業者など)
エリア間の移動時間が多い可能性があります。またレイアウト変更によって移動時間を短縮できる可能性があります。
2. 移動距離
移動距離グラフ
作業者別の移動距離を表示します。
グラフから見える問題点の一例
- 移動距離が長い
レイアウト改善で移動距離や作業時間を短縮できる可能性があります。 - 移動距離が短い
作業員が多く、作業員数削減/省人化できる可能性があります。
3. エリア入退出状況
エリア別入退出グラフ
エリア間の入退出数を出力します。
グラフから見える問題点の一例
- 特定エリアへの入退出数が多い
作業者のアクセスが集中している可能性があります。
4.動線・滞留状況
作業者2名(青と緑)の歩行動線
球体による滞留と滞留時間表示
作業員・フォークリフト・AGVなどの移動体別に歩行動線/走行動線を時系列で表示します。
グラフから見える問題点の一例
- 動線交差が多い場所がある
接触事故の可能性があります。また作業手順改善によって動線を整流化できる可能性があります。 - 熟練作業者と新人作業者の動線が異なる
熟練作業者の作業を見える化、新人作業者への教育資料として使用することで、作業効率の向上が見込まれます。 - 想定外の動線がある
作業手順や作業標準時間の見直しが必要です。
機能 2 簡単操作で位置情報分析
効率的に位置情報分析を進めるために、情報取得を簡単に行えることが必要です。RaFLOWには、情報取得の準備を素早く行うためにさまざまな工夫が用意されています。
モデル作成方法
- 作業員はもちろん、各種物流機器(コンベア・フォークリフトなど)は、あらかじめテンプレート(デバイス)として用意されています。
- 建屋を構築し、各種デバイスを配置することで、物流現場のイメージを再現できます。
- 色・形・速度・大きさなどは各種プロパティに入力することで、設定変更可能です。
- 基本的な操作方法はWindowsに準拠しています。
- 複数デバイスを組合わせた「ユニット」の作成も可能です。
導入事例・ユースケース
お問い合わせ
作業者の動線把握
導入場所
- 精密機器のスペアパーツ品梱包ライン
導入内容
- 超音波方式の位置情報システムを設置
- 作業員にタグを設置、5m間隔で固定局を設置
- 分析ツールとしてRaFLOWを導入
導入前の課題
- 作業の現状を分析して改善を行いたいが、ラインの作業動線を把握できていない
導入後の効果
- 作業スペース25%削減(54m2→40.5m2)
- 生産性21%向上(27.6オーダー→33.4オーダー)
位置情報活用例
製造・物流での作業指示
作業員、フォークリフト、マテハン機器の動き・位置情報を管理・分析することができ、現場の効率化が図れます。リアルタイムのモニタリングで、効率的な作業指示が可能です。
車両の出荷待機場所
自動車やフォークリフトなどの出荷待機場所において、出荷対象車両(例:出荷日指定)の位置をピンポイントで把握することができます。従来のように1台ずつ調べる必要がなく、時間が大幅に軽減されます。
コンテナヤード
対象のコンテナがどの位置の何段目に積まれているかをピンポイントで把握でき、無駄なコンテナの積み下ろしや移動作業が軽減されます。
病院
医師、看護師、患者の所在場所をリアルタイムで把握できるため、緊急時の迅速な対応が可能となります。また、医療機器の所在場所が明確となるので、紛失や盗難防止に結び付けられます。
介護施設
利用者の現在地を把握することにより、「施設外への無断外出防止」「ベッド以外における一定時間以上の低姿勢状態を検知」などの安全管理が可能となります。